2016年07月07日

紹介:おすすめの錬金術ゲーム

錬金術といえば四大元素で火・水・風・大地ですね、古来より色々な地方で伝承に残る魔法だったり魔術などでも同様の要素がありますが、元のバックボーンが同じなので出所はすべて同じものです。より学術的な解釈が錬金術で、より習慣的あるいは実践的な手法・解釈が残ったものがヨーロッパなどで特に古来あるいは中世などから見られる魔法魔術です。どちらも似たようなものですが、錬金術のほうがより科学実験的に実践的だともいえますし、魔法魔術のほうは習慣的に実践的なものだともいえます。まぁどちらも、手法ややり方が違うだけで、大元は同じものなのですけれどね。というわけで、そんな錬金術のゲームを今日はご紹介したいと思います。結構前からあるようなゲームらしいので、ご存知の方も多いかもしれませんが、はい、アトリエシリーズというやつです。今回おすすめしたいのはその黄昏シリーズで、「エスカ&ロジーのアトリエ」というものです。簡単にいえば錬金術をテーマにしたゲームなのですが、重視すべきはその錬金術の世界観的解釈とそれからかなりリアルにできている調合システムです。世界観的解釈のほうは錬金術の本などを読んでいて知っていれば、というか読んでいない人でもこの世界の法則に関わることですので「あぁ、なるほど」と思う人も多いと思うのですが、とても日本の浮ついたゲームとは思えないほど緻密に丁寧にできています。まぁ調合などではちょっと空想的なあったらいいな的なアイテムもおまけ程度で含まれていることには含まれているのですが、それでも錬金術の世界観的にはあり得ることで、もしかしたら技術が再発見されれば実際に作れるんじゃないか、というものも多いです。まぁゲーム内でも「遺跡から発掘された前時代遺物」という解釈ですので、概ね世界観的解釈には問題はないようです。物理表現だったりモンスターが出てきたりと一部仮想世界的な要素も含まれていますが、跳躍したりエネルギーのビームを撃ち込んだりといったのはまぁ物理の情報的表現、要はスターウォーズのジェダイと同じだ、と解釈すればいいですしモンスターは錬金術における「力やエネルギー」の表現を叩き台というか実験台がいないと表現できなくなってしまうので、まぁあえてその標的扱いになっているだけです。もちろん、そのモンスターでさえも「前時代に研究で創り出された実験人工生命体」という設定ですし、実際の世の中の特に中世ヨーロッパ以来の錬金術と世界観的にはそうさほど相違ありません。というかゲームとしては非常によく出来ているほうで、世界観の解釈と構造の理解に重点を置いた場合は、ある程度繰り返しできるのも含めてほとんど100点満点じゃないか、というレベルのゲームです。世界観を理解する、という錬金術の根源的な視点からすると、「これをオンラインで自由な設定でプレイしたい」という欲求ももちろん出てくるのですが、まぁそれは後々出てくるだろう、としておいて、重要なのは、世界観の解釈もそうですが調合の要素のほうです。四大元素など実際の錬金術の要素や科学的実験の知識も多少は必要なのですが、それでも相当実践的な意味で、実際にはなかなかそうはそこまで実験できないという要素も含めて、システムからして非常によく出来ていると思います。仕組みとしては投入した材料に属性がそもそも依存していて、アイテムによってこの数値の属性値を満たすとこういう効果が出ます、といったものなのですが、「スッキリする」「美味しい癒し」など非常にかわいいものから、「回復固定強化++」や「生命の水」「究極の回復量」というものまでちょっと危なっかしいものもあったりするのですが、まぁそこは等価交換の原則に代表されるように「自分で作ったものにはちゃんと最後まで責任を取る」という基本理念がちゃんと通っているというものでもあります。また、中世のヨーロッパの錬金術の世界観をほぼそのまま取り込んでいることもあり、魔法・魔術なんかを含め作れるレシピがスカッシュティーやドラッグブレッド、伝統煎じ薬だったりするなどかなり実際の生活における実践的なものだったりします。大量の水が流れ出す水瓶だったり空想したものが降ってくる本だったりとまぁかなり空想的というか夢想的なものからエネルギーを込めたコアを放射して攻撃するものまで実際にこれそのうち出来るんじゃないか、というぐらい近未来的なものまで、かなりアイテムの種類はあることにはあるのですが、どちらかといえば実際にはほとんどあり得ない系のアイテムよりは手作り繊維やゼッテル(紙)、蒸留水、あるいは中和剤などシリーズで一貫して存在しているであろう錬金術の基本的な道具のほうが、それが作れるということのほうがよっぽどリアルでもあります。特に中和剤など属性の色が存在するのですが、実際に作ったら中の主成分はこれだろうな、ということを想像しながらプレイすると仕組みを覚わるのが早くなりますし、何より錬金術の実験と実践的仕組みをかなりあっという間にしかも作業しながら覚わってしまうというのは非常に優れています。錬金術で重要なのは、最終的に自然やそれらの産物を上手く取り扱う方法を学ぶことにありますので、それ目的とすればかなり完全に近い出来であることにはまず間違いないでしょう。やっているうちに、というか欲といえばこれを自由なリソースで、オンラインで出来たらなぁ、というのは当然出てくることは出てくるのですが、まぁこれ単体のゲームとしてはまず錬金術のゲームとしてはまず間違いありません。世界観も学べて、実験の基本的な仕組みも同時に理解できる代物なのですが、敷居といえば遊べるのがPS3やPSP、vitaに限られる、ということでしょうか自室でじっくり落ち着いてやることを考えればPS3が無難なのですが、まぁ今後のシリーズではタブレットなんかでも出ることも考えられるでしょう。ブラウザゲームとしてもネタとしては悪くないゲームなんじゃないか、というように思います。今回「エスカ&ロジー」のものを紹介したのはやった中では一番出来がよく題材としても適当だから、です。主人公が10代の男女ということで学生には恐らくウケがいいですし何よりそこをターゲットとして錬金術の仕組みと世界観という知識を仕込むというのがまず上手いところだとも思います。政治的にも変な意味合いというか部分もありませんしそんじょそこらの下手なゲームをやるよりもよっぽどいいと思います。最近のゲームはハリウッドナイズされているというか下手なものを選んでしまうとところどころに政治的メッセージが仕込まれていたりなど結構難しい世代にも差し掛かっていることは事実といえば事実です。そんな中でもピュアというかゲームの役割と実際の知識の世界観を教えるという機能の両面を満たしているのが「アトリエ」シリーズで、今回特に「エスカ&ロジー」をおすすめしたわけです。値段のほうもまぁそこそこでダウンロードで買いましたが3000〜4000円とまぁそこまで高いわけでもない。細部が下手な出来のゲームをそれよりも高い値段で買わされるよりはよっぽどましなので、そういう意味の「出来」からしても是非おすすめしておきたいゲーム、ではありますね。

posted by skywalker at 17:08| 愛知 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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