はい、というわけで今回は、有価証券という副題がついていますが資産を社会全体、世界全体で循環させる方法です。といっても、ほんのさわり的なというか大まかな概論ですので軽く読み流していただく程度でいいと思います。そんなに長くないので最後までお付き合いいただけるとありがたいです。
有価証券などの信用取引は社会のいわゆる金融の基本的なシステムを支える上でもっとも重要なのですが、基本的なその仕組みとは単にお金の循環にあると思います。なのでお金の循環という視点から資産を循環させる方法について見ていきましょう。
社会で資産というかお金やモノなどを循環させる方法には大きく分けて二つあります。ひとつは、証券取引所など資産(特に金融)をやりとりする場所、交換の中心地を造って取引や交換を活発にする方法です。これは近世のヨーロッパでも、というか中世のヴェネツィアやフィレンツェなどではすでにあったでしょうがいたって基本的な方法です。まぁタイトルのbasic financial instruments というのもまさにそれに当たりますし、とりあえずは金融取引の中心地で証券や債券などをやりとりするのは至って単純な方法なのです。して、もうひとつの方法とは、社会全体の一人一人にファンディング(funding)、全体の一人一人がある程度資産を持っている状態でそれらから少しずつ利子という形でお金を吸い上げる、といってはちょっと汚い言い方かもしれませんがそういう方法です。まぁ、現代の有価証券や株の取引きなどがそれにあたる方法ですが、とにかく皆が資産を持っている状況で少しずつお金を集める、してそれらを集積して循環させる方法なのです。細かい利息払いや利回りなどは金融商品などを使えばできますし、基本的には公にお金を集めたり政府に寄付を募る方法となんら変わりがありません。とにかく、お金を集めてそれらを循環させる、つまり何かに投資するなどすれば、社会全体で資産が循環することになるのです。この方法のミソは個人や限られた会社などの資産を循環させる方法ではなく、社会全体で利息払いなどを利用して少しずつ資産を循環させる方法である、ということです。まぁ細かい説明はこのくらいですが金融取引の中心地を使って社会全体の資産を循環させる方法と、個人から少しずつお金を募ってそれらを何かに投資して循環させる方法を紹介しました。結構大げさなタイトルがついていますが中身はこれくらいです。まぁ歴史的な例というか事象についてもそこまで言及していませんので今回のは、こういう概論だということで。細かいことは、お金すら全体で循環しているので何にも問題ないのです。社会で循環していないものはありません。その精神論こそ、社会システムを明らかにする上で重要不可欠なことなのです。
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