はい、まずどういうことか、というとファンタジーは物理ルールありき、ということです。よくファンタジーやオンラインゲームなどで物理法則を守ってないものがありますが、あれは仮想空間として存在すると、完全NGです。完全に物理ルールを無視しているものは恐らく少ないのですが、それでも物理ルールというものはちょっとでも欠けると法則性を為し得ないのでやはり少しでも物理ルールを破ってしまうのはNGなわけです。特に、17,18世紀のゲームなのにモノが一瞬で届いたり世界の反対側を瞬時にやりとりできたり逆風なのに帆船が進んだり瞬時に修理できたり瞬時に怪我が回復して船員がすぐ戦えたりワープできたり運河が使えたり、といった普通に考えればあり得ない設定も平気で通してしまうのが、特に日本のゲーム会社の詭弁なわけですが、それでも、できるだけそういうのはやってはいけません。なぜなら、物理ルールのないところにはカオスな考えが蔓延るからです。ファンタジーであれ、物理ルールのないものは造ってはいけない、というのが本稿の主張なわけですが、よく考えれば当たり前、ですよね?ゲーム含めファンタジーというのはそもそも現実空間の中の仮想空間なわけです。物理・情報空間含め現実空間なのですから、やはり物理法則を破るゲームは造ってはいけません。ちょっとでも破ろうものなら、カオスな考え、人間が蔓延る。ここは現実空間と同じなのですから、ちょっと皮肉ですね。ゲーム会社には是非とも、物理法則・ルールに忠実な、リアルないいゲームを造ってもらいたいものですね。ゲームといえど、社会的責任があります。物理空間に仮想空間を作っているという責任があるので、当然物理法則は守らなければいけません。例えばの話ですが、マトリックスのオンラインゲームなどは、絶対できないでしょう。なぜなら、あれほどの物理法則を無視できるゲームが大人数で出来てしまったら、それこそカオスになるから、です。ゲームでもなんでもそうですが、仮想空間のものも物理法則・ルールを守る。これが、現実空間の掟であり、暗黙のルールなのです。
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