2015年06月26日

陣立てと機動

はい、陣立てと機動です。ここでは、どんなことを書くかというと陸戦・海戦を含め陣立て(陣形など)とその機動がどうやって関わっているのか、どのように影響しているのか、という分析について、です。前、ゲームはすべて位置関係というのを書きましたが、それをもう少し分かりやすく書きなおしたものです。陸戦・海戦・兵法に興味のある方は、是非最後までお読みください。そんなに長くありませんからね。

簡単に、というか率直にいってしまうと、陸戦・海戦などの兵法の抄はすべて陣立てと機動(Maneuver)に集約されています。というか、正しくいうと陸戦や海戦におけるゲーム理論的なアプローチからいってもすべて陣立てと機動、なのです。英語では機動のことを主にマニューヴァーといいます。まぁ、動きとかそういう意味ですね。一応、これはある一つのゲーム内で、という制約付きなのですが、とにかく陸戦や海戦などのゲーム理論で集約できるものは、すべて陣立て(陣形)と機動(マニューヴァー)なのです。これは、先のゲームはすべて位置関係というところで書きましたが、ゲーム理論でいうゲームにおいて、その個々の優劣や有利不利を決めているのは、すべてその個々同士の位置関係・相関関係だったりします。例えば、弱い部隊と強い部隊が当たると、そこでは弱いほうがだいたいは競り負けますよね?なので、全体の戦局をコントロールする上では、弱いのは比較的弱いの同士、強い部隊はなるべく強い部隊と当てるようにします。こうすることで、全体的に戦局を安定させることができ、全体的な消耗も防げる、のです。このように、ゲーム理論でいうゲームとは戦争にしろスポーツにしろなんでもそうですが、すべて個々の位置関係もしくは互いの相関関係で成り立っているのです。ゲーム理論的に、位置関係や相関関係ですべてが決まるということが意味しているのは、個々の優劣や有利不利が全てそれで決まってしまう、ということなのです。という点から辿って考えていくと、そのゲーム理論的な位置関係や相関関係を決めているのは個々の動きと態、つまり、陣立て(陣形)と機動なのです。陣立てはまぁ個々の陸戦であれば部隊同士の位置関係や相関関係でもありますし(ここでは詳しい陣形の紹介については避けます)、機動というのはその位置関係をいじることでもありますしそれで相関関係も同時にリアルタイムに変わるものでもあります。つまり、ゲーム理論的なゲームというのはすべて陣立てと機動で決まっているのです。ゲームは2,3手を繰り出せばすぐに決着が付く、というのは前のゲーム理論に関する項で書いた通りですが、根本的な、ゲームでの有利不利や優劣というのはすべて個々の位置関係や相関関係で決まっているのです。つまり、それをいじるのは陣立て(陣形)と機動(マニューヴァー)というわけで、陣形と機動がすべてを決めているのです。これは、何も実戦やゲームに限ったことではありませんが、古来攻撃を受けて耐えられる者や防御を続けて勝てるものはいません。とにかく、どんな場合であっても損害を最小限に抑え、戦局を有利にしてく。そういう精神の元だと、やはり基本的な部隊の態となる、陣形とそれを動かす、あるいは敵との位置関係、相関関係を変える機動(マニューヴァー)は必須なのです。そもそも、攻撃を受けたり防御を続けたりして耐えられるものはいないのですから、とにかく一個一個の負担を最小限にするべく絶えず移動して、あるいは機動してとにかく一個一個の損害を最小限に食い止める必要があるのです。結果的に、総合的な損害や損失が小さいほうが大抵は勝ちますから、戦いはとにかく敵を倒せ、というよりも、損害を小さくすることが勝つ秘訣と心得て、できるだけ味方の損害を最小限に、絶えず機動して、というのが基本になるのです。風林火山の喩えの山の如し動かずに、というのがありますが、あれば基本的には戦いのセオリーは損害を最小限にしながら機動して戦うので、それでいて動かないのは相手に威圧感を与える、とただそれだけのことなのです。実際、風林火山といっても見えないところでは絶えず移動、機動していますし、そもそもあの教えというのも相手に悟られぬように、動け、と抄はそんなところだろうと思います。実際、全く動かないではただ座して戦況を見つめていることに他ならないので、実際の普通のゲームや戦いでは損害を最小限にするべく絶えず動きまわって戦況を動かしていくことになります。戦争でもスポーツでもそうですが、動いて互いの個々の位置関係や相関関係を調節というか調整することで個々の負担は減りますから、より広く全体を俯瞰した者の勝ち、より全体の広い範囲を見渡した者の勝ち、なのです。戦いやゲームとなると、どうしても目の前のゲームに集中してしまいがちになりますが、陸でも海戦でも、戦いやゲームの抄というのは常に陣形や機動にあります。絶えず動きまわって陣形や機動を象(かたち)作ること、これを欠かさなければ、百戦危うからず、というわけです。まぁ、うまく行かなかったとしても、そう酷い負け方はしないでしょう。陣立て(陣形)とその機動を押さえること、これが、戦いやゲームで勝っていく上での必須条件なのです。
posted by skywalker at 08:23| 愛知 ☔| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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