2015年06月15日

貴金属と交易相場の調整(自身別ページより転載)

貴金属とは貿易相場の調整でいうならここでは金・銀のことです。鉱石や砂金の状態でも交易決済で貴金属と扱うこともできますが市場の相場を操作する上では十分な流通バイアスがないと影響を及ぼさないのであえてここでは地金または貨幣の形態をとった貴金属類のことをいいます。ちなみに大航海時代ではおそらく金・銀地金の扱いのことだと思います。


大航海時代(Online)でも貴金属の取り扱いがあるヨーロッパの港は限られていますが特に特筆すべきはジェノヴァの銀とリューベックの銀です。ロシアのサンクトペテルブルクにも金の取り扱いはありますが、相場も高いことが多く単価も高いので相場の調整には向きません。地中海・サルデーニャ島のサッサリにも金の取り扱いはありますが史実で金が出てたかどうかは不明でどのみち生産量的に供給量も少ないと思うので基本的には例外です。また新大陸と貿易のあるスペイン・セビリアや世界的貿易港のアムステルダム、北仏ボルドーやロンドンなどでも多少の貴金属のストックはあるでしょうし、サハラ横断交易でもおそらく金が運ばれてくる北アフリカまたは東地中海オスマン地方でも金のストックはあると思います。あくまでゲームの話ですが設定上そうだということは史実の実際でもほぼそうだった、というわけでゲームの上で、という前提付きですがここではある程度の貴金属のストック・供給元はヨーロッパ周辺でもある、ということをまず明白にしておきたいと思います。ちなみにリューベックのほうは内陸の産地は忘れましたがジェノヴァで扱っている銀はおそらくスイス銀山ものです。EuropaUniversalisWのwikiなんかを観ていただけると分かりやすいと思いますがスイスとオーストリア領をまたぐあたりに大きな銀山の一帯があることが分かります。おそらく中世のレバント(東地中海との東方貿易のこと)貿易で扱われたジェノヴァの銀というのはおそらくこのスイス銀山のものでしょう。鉱山一帯の大きさから埋蔵量のほうもまぁまぁあったと推測されます。あとは、東ヨーロッパにもちょくちょく銀山はあったにしろ特筆すべきなのはバルカンのコソボにも金山か銀山があった、ということですね。ソースを詳しく取っていないので分かりませんがこれもEUWの設定上の話ですがとりあえずは貴金属を産出する鉱山があった、ということでしょう。まぁ、地理的な位置からしてもオスマントルコ帝国にがっぽり吸収されていったことは容易に想像が付きますが権力や富の中枢になるところというのは必ずどこか付近に貴金属の産出地なりそれに匹敵する貿易港なり富の財源というものがあるはずです。まぁこれは歴史からも自明なのですが貿易・富の中心地には必ず貴金属のサプライがあるということです。富が集まるということは地球上である意味もっとも貴重な物質である金・銀が集まるのは容易に想像が付きますから貿易と富が貴金属のサプライ(供給量)に深く関わっていたのは容易に想像が付きます。さて、貴金属のサプライについてはこの辺にしておいて次は具体的な(特にゲームにおける)貴金属を使った貿易相場調整の話に入りましょうか。


貿易相場調整といってもここで対象にするのはあくまで一つの港、特にその地方で貿易の中心地になっている拠点港のことです。まず前提としてその地方の貿易はその中心港を真ん中に回っていますから(それをノードと呼びます;特にトレード)調整というか市場介入するのはそのノードというか中心港だけでいいことになります。なのでここでの説明は基本的にその地方の貿易中心港で貴金属を投下して物価の上がりすぎや下げ止まりを調整する方法になります。具体的にいうと物価の下げ止まりの状態は中世-近世の例でいくとスタグフレーションにあたるのですが、150-240%ぐらいの相場で下降中もしくは停滞になっているのもある意味スタグフレーションです。特にこの例でいくと美術品や工芸品が中心になると思いますがそういったものが中心になって価格が高止まりしている状態はスタグフレーションです。逆に売り時や暴騰時は好景気とも呼べるのですが大抵大航海時代(Online)の場合は同じ街の同じようなカテゴリーの商品でもどれかは値下がりしていることが多いのでそういう食い違いが起こっている状態であえて奢侈品が高止まりしている場合(ちなみにほとんどは下降中)はスタグフレーションといえるでしょう。貴金属で調整しうる物価の上がりすぎというのは主に生活日用品や工業品の相場の高止まり・上がりすぎのことです。相場や景気とは関係なく日常の生活に必要なものですから高騰や暴落する要因は割と少ないといってもよいのですが美術品や工芸品など奢侈品につられて相場が高騰した場合に貴金属でいわゆるオペをすると(投下)相場の上がりすぎを防ぐ効果があります。実際に今の世の中でどうだ、というのはおいておくとして理屈からすると特に当時の貨幣は金・銀・銅などの硬貨でしたので金・銀などの地金の投入自体がそもそも貨幣を増やしたと同じことになるのです。(その港の政府によって正常に通貨供給が行われていたのを前提とすると)物価に対して貴金属(=貨幣)の量が増えれば当然物価は下がりますから(詳しくは苫米地英人氏のTPPや経済関連本などが詳しいです。)貴金属を大量に投下して暴落状態にすれば上がりすぎた商品の物価に関しては上げ止まりになるか下がります。基調となる品目の物価が調整されれば全体の相場はそれにつられる形でバランスを取り戻しますから貴金属の暴落というのは物価の調整状態を意味しているのです。逆に奢侈品がだぶついている状態(90-65%の状態)では貴金属の投下によって物価を取り戻す(一種のカンフル効果、奢侈品と相対して動いている食料品・工業品などの日用品の上がりすぎを防ぐことによって、相対的に奢侈品の価値が上がる。具体的に理屈でいえばマネーサプライが起こったのでモノ(特に奢侈品など)を買うだけの余裕が生まれるので相場が元に戻る、といった理屈になります。奢侈品が上がれば相場が元に戻りやすい)ことができます。具体的には奢侈品75-90%台の状態で貴金属暴落の状態になるのですが先の理屈通りそれによって相場が戻るはずです。貴金属の相場が低すぎて市場介入できない場合などは美術品が主に有効なのですが(工芸品ほど日用的ではなくかつ高級奢侈品ほど高くないので)貴金属も落ちて物価が上がりすぎもしくは下げ止まりの状態では手を出しようがないいわゆるデフレか不景気の状態ですので美術品が主に有効になるわけです。ここでも同じくカンフル剤になるわけですね。経済的言い方をすれば新たに価値が創出されたもしくはそれに準ずるインフレが起こったということですのでだんだんと貴金属や奢侈品が上がっていき相場を取り戻す可能性が出てくる、というわけです。貴金属も美術品も落ちているという場合は単純に相場が長いスパンを抜けて元に戻っていく段階ですので軒並み不景気というかノード(貿易港)の許容量に対してモノを投下しすぎなのです。これは近世ぐらいでしか起こり得ないのですが投下した(特に奢侈品)モノに対してその市場の貨幣量、貴金属の量が不足しているので両方の相場が下がっていくのです。一般的には、モノに対して貨幣が不足すれば貴金属は上がっていくようにも思えますが軒並み不景気のときはそれが起こるのは十分にモノが供給された後で十分に奢侈品がだぶついた後に金・銀などの貴金属が値上がりしていきます。奢侈品のだぶつきに対してできるだけすばやく貴金属が値上がりするのが理想なのですが、だぶつきの種類や品目によっても市場のレスポンスまでの時間がかかりますのでそこは一概にはいえません。ただ貴金属をトリガーに相場の大きな変動が起こっているのは確実でそれは先の理屈で説明した通りです。最後に貴金属が高騰、暴騰するケースですがこれは大まかに投下された奢侈品に対して(先ほどの理屈でもそうですが)貴金属の量が不足するから高騰するケースと上昇する物価に対して貨幣・貴金属の量が不足するから暴騰するケースの二つに分けられます。高騰・暴騰するの二つの言葉の間には特に使い分けの意図はないのですがどちらもインフレに対して貴金属が不足するから起こるものです。反対にスタグフレーション時に貴金属が暴騰することもあるのですがこれは単純に信用不安というもので経済的・社会的不安に対して貴金属などの保有可能資産に対して値上がりが起こる、という理屈でしょう。どちらも、というかどの例でもインフレに対して通貨・貴金属の供給量が足りなくなるから起こるものなのですが、(それで貴金属を投下すれば物価が収まるという理屈)そういったモノ・状況に対してといったところでしょうか近世からはゴールドスミス(両替商)というものがでてきます。貴金属を預かってそれに対して預かり証を発行するというのが両替商の始まりだったということですが、いわば紙幣の始まりでもあったわけです。(苫米地英人氏の経済関連本がこの辺の話には詳しい かつ引用)詳しくは是非そちらの関連本を読んでいただいくとしてゲームにおける、というかゲーム的な市場介入の方法については以上です。貴金属を売っている港や美術品を売っていつ港ではそのようなことができないじゃないか、という人もいそうですが特にジェノヴァのようなそういった港は大抵斜陽産業というかその時代ではもうすでに下り坂を下っているのです。経済的・社会的に栄えた過去の都市の例にもれずそういった港は必ず下り坂を迎えます。そういった相場の大きな上下に対してそれを乗りこなす形で行われる(べき)ものが貿易というか交易といったもので、いわゆる商人魂というやつです。未来永劫ずっとこのまま栄えるということはどこでも存在しないわけですからその上下に乗っかって上手く生活していくというのが商人としては重要なのですね〜。商人というのは常に産業の隙間で仕事をしているわけです。一般人の生活についてもほぼ同じことがいえると思います。相場の上下に応じてその時々に合わせた生活をするのが一番人間らしい暮らしには近いのではないのでしょうか。もっとも、この流れはポスト金融工学の時代では変わり得る可能性もありますが基本的には近世の産業と生活が密着に関わっていた時代に戻ると思います。貴金属の物質ベースで経済は動くのに情報だけのクレジットでは経済が空回りして、というか動かないのです。貴金属ですら人間は地球上の物質ベースで生活していますからやはりその物質ベースの生活に戻るべきなのです。情報空間にモノが産出されるのは歓迎ですがやはり人間の生活には物質ありきなので適度にバランスを取った状態で、物質というかモノのバランスが取られる社会を願って、この稿は終わりたいと思います。ご精読に感謝。


追記 貴金属の都市ストック(所蔵量)を美術品で調整する方法

ここでいう都市ストックとは都市の所有する貴金属(金・銀)の中でも特にすぐに取引でき、処理可能なストックのことをいいます。例えばDOLなら、商館に売りに出ててすぐ買えて資産造成、相場調整に使えるもの、です。ここでいう方法とは単純に貴金属を売り、そのお金で美術品を買うと単純に金利が下がり(都市金利のことです)売った商人のマネーストックは増え、市場にも貴金属が流れます。つまりその都市の貴金属のストックは増えるのです。美術品は、所有するにしろ他に売りに行くにしろ誰かに売り渡すにしろ勝手ですが、とにかく貴金属とは反対に美術品が商人の手に渡る結果になります。もちろんその都市で美術品が売りに出されているのも条件のひとつになります。ちなみに、美術品(相当の価値があると思われるもの)ならなんでもいいのです。反対に、その街で美術品を売り、その余剰利益で金、銀などの貴金属を買うと、こんどは金・銀を売る側(模擬銀行)のマネーストックは増え、反対に貴金属のストックは減り金利も上がることになります。つまり、街の交易所というか市場で貴金属の暴落が起こるのか、それとも銀行側で貴金属の下落が起こるのか、という違いがあるのです。つまり、どちらかの貴金属のストックの変動が起こったのか、という点で違いがあるのです。単純に詳しく違いを説明すると市場(交易所)に貴金属が流れると都市金利は下がります。つまり、物価は落ちるのです。反対に、銀行側(貴金属ストック側)に貴金属が流れると(つまり貴金属を市場に売りに出してその売却利益で美術品を買うと)金利は上がり奢侈品の物価は上がり、反対に日用品の物価は下がるのです。日用品の物価は市場に貴金属が流れていればどちらの場合でも下がりますから(市場側でも、都市側が所有していても一緒)取引があれば、下がるということです。反対に、日用品の相場が上がる要因があるとすれば、取引が比較的少なく飢饉や天候不良などが起こった場合でしょうか。こちらの場合は単純に解決するなら食料品そのものなどの日用品を市場に流せば解決します。どちらにしろ、ある程度の奢侈品や高級品・貴金属の取引がその都市であれば日用品の相場は下がる、のです。
なぜ貴金属をその都市で売りに出してそのお金で美術品を買えば都市金利は上がり奢侈品の相場も上がるのかといえば、単純に売りに出した貴金属を他の商人が市場に流す→貴金属の市場相場が下がる→貴金属を市場で下落させた場合の奢侈品の物価の上昇が起こる→単純に貴金属を売る(流通させる)ことで貴金属の都市ストックが減る→都市金利が上がる(銀行が都市の資産量に対して利率を掛けていた場合、貴金属を売る(流通させる)と都市側のマネーストックは増えるので想定利回りが上がって金利も上がる→全体的に都市のマネーストック(硬貨所有量)が増え取引が活発になり、銀行の利回りもよくなるし奢侈品も相場が上がる、というわけなのです。美術品を買えば、というのは売ったお金で美術品を買う→所有するか少量を市場に売りに出す、と自身のマネーストック(現金所有量)は増えるのです。ついでに資産も増えるわけです。ここで貴金属と美術品の動きを対極にしたのは(単純に、美術品を奢侈品の象徴ともなぞらえたわけですが)基本的に近世までの、というか今でも交易と大局貿易の流れは貴金属の取り合いであるからであり、近世における大洋貿易もそもそもなんのためであるか、といえば貴金属の取り合いでした。香辛料を売るのも、結局は背後にあるのは貴金属の取り合いです。なぜかといえば、地球上でストックが限られていて所有量の取り合いの対象になるのは常に貴金属だから、です。もちろん近世までは硬貨などで貴金属を使っていたので硬貨の取り合いでも、その需要分の貴金属の取り合いでもあったわけです。美術品は貴金属に対する日用品の象徴であり、要は貴金属と美術品を双方で取引して、共に売り買いすれば市場は潤うというか活性化するのです。逆に貴金属も美術品も十分に流れない市場は斜陽産業だともいえます。逆にそれらの交易品が売り出されている街はすでに斜陽化が進んでいて、逆に富を輸出することでマネーストック(現金所有量)を増やし、交易の輸出量も確保しているといえるのです。なのでジェノヴァなどはすでに斜陽化していても、輸出分の商品対価(硬貨)で利益を得ているといえるのです。反対に、輸入分としてはレバント(地中海東方、近東地方)を通る産物やそれの産物などもあったでしょう。どちらにしろ、貴金属や美術品などの富が流出している街・港では、すでに斜陽化していてもその富の流出分の売却利益で収支を補っている、といえるのです。実際にジェノヴァのレバント(東方)貿易は銀で対価が支払われることで成り立っていました。
実際に、意図的な暴落方法としてあり得るのは貴金属か美術品のどちらかである、といえるのですがそれは双方が単価が高く、市場的にも十分に影響度を持っている、からです。反対に、工業品や織物(紡績商品)が落ちたところで一時的な市場への影響はあっても、長期的には対して影響しません。市場への長期的な影響度を変えるには金利の変動が必要で、そこまで影響度を与えるにはやはり貴金属しかないのです。その対局の動きとして、美術品もあるわけです。お金持ちのもってそうなものといえば……、大抵美術品か、貴金属か、工芸品、ですよね。もちろんそれそのものに価値があるともいえるのですが、やはり美術品や貴金属を所有しているのはそれ相応の意味があってこそ、なのです。市場の金利を調整し得るのは、(少なくとも近世までは)貴金属と美術品なのです。もちろん今でも金融工学がそこまで進んでいなければその基本的な部分は変わりません。やはり市場でお金が動くのは貴金属と美術品(それ相応の価値があると思えるのならなんでもよい)なのです。まとめとしては、都市側(銀行)の貴金属所有量を調整するには美術品との相互売り買い(貴金属を買って、売る(市場に流す)かそのお金で美術品を買って、自身のマネーストックや資産を増やす)で、市場側(商人や交易所、市場)の貴金属流通量を増やすには、貴金属を都市側と売り買いする、あるいは仕入れる、美術品を売ってそのマネーストックで貴金属を買う、などすればいいわけです。まぁ、要は貴金属と対局で売り買いするなら基本的には美術品(またはそれ相応の価値のあるもの)で、それを取引していれば市場の相場や都市の金利は割と簡単に調整できる、ということなのです。まぁ、第三極というか他の品目で調整するとすれば、例えば染物をしている都市で染料、などその街で美術品相当の価値があるもので、それほどまでに価値がなければ市場に貴金属や美術品ほどの影響力は発揮できない、というわけなのです。なので、市場が成熟すると、というか成長すると染料や織物にもそれ相応の価値が出てくるわけなのですが、少なくとも、一番ベーシックな部分では貴金属か美術品がベターで、それ以外のもので市場の相場を調整するのはなかなか難しい、というわけなのです。ちなみに、宝石はそもそも流通量・埋蔵量が少なすぎて希少価値が高すぎるので、あまり調整するのには向いていない、ともいえます。まぁ、それで市場を調整してしまうのは、やり手というかそれ相当のプロ、でしょうね(笑)実際、流通量・産出量の少ないもので、市場を調整するというは、やはり難しい以外の何物でもありません。基本的には市場的価値・流通量埋蔵量ともに比較的豊富な貴金属や美術品などが一応は理想的である、ということしかいえないのではないでしょうか。まぁ、市場を調整するのには、その品目にそれ相応の市場への影響力がないといけない、というわけなのです。では、今回はこの辺にしておきましょう。ありがとうございました。 2015.6.15 追記

ついでですが、貴金属類を持っていること自体で貴金属の相対的相場というか価値は上がるのです。つまり個人が所有した時点で買い相場は上がって売り相場は若干下がる、ということが起きるのですが(貴金属類が相対的に希少で価値が高いため)、個人で所有すると、そういうことが起こるわけなのです。なので、資産形成には、貴金属類を買って扱うことも一考に差し挟んでもいいくらいのこと、なのではないでしょうか。
posted by skywalker at 09:54| 愛知 ☁| Comment(3) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちなみに、調べたところによると金・銀の交換レートはハンムラビ王の時代で金:銀=1:6、メソポタミアの時代で1:13.5だったそうです。時代によっても金・銀の交換レートが変わるということなのですが、ハンムラビとメソポタミアの時代の違いは主に金・銀の宗教的解釈も背景にあったとされています(「知っておきたいお金(マネー)の知識」より)。ヨーロッパの金銀交換比率は中世は1:12、17世紀頃では1:15だったとされています。ちなみに、通貨の比率は(1ポンド=12シリング(1158年時点、17世紀では20シリング)=240ペンス)、(1ギルダー=20Stuiver=320ペニング)だとされています(以上1632.org/1632Slush/1632money.rtf より)
時代とともに取引が重ねられるにつれて金が貴重になっていったことが窺えますが、メソポタの時代のレートに近いことなどから宗教的理由でも実際には近くなるということを証明している一例かもしれませんね。金・銀の付近の産出量ということもあるかもしれませんが、事実歴史上では経済において大きな役割を果たしてきたことには変わりないかもしれませんね。
Posted by skywalker at 2016年07月20日 09:18
ちなみに、とある航海ゲームでは通貨が全部ペンス単位ですから(つまり現在の円と一緒)、銀一箱(金一箱1sだったとして銀一箱は約4.32s:単価換算で)2880最小通貨単位(ここではペニー)だとすると、240シリング(銀貨)、12(この場合は19世紀のマルセイユの相場で計算しているので)ルーブル(換算比率はポンドのものを使用)になります。一箱240銀貨ということは銀行か造幣局が直接仕入れたとして銀一箱から1000シリング分ぐらい鋳れば造幣局側は儲かるわけで、(これは仮想計算でもありますが)当時の造幣が如何に儲かっていたかが、分かります。欧州列強の通貨がどれもだいたい同じだったと想定して金貨1=銀貨12(もしくは20)=銅貨240が基本になりますから、基本的には1ペンス(最小通貨単位)240枚分で、1金貨(ルーブル・ポンド・ギルダー・ガレオン……)になるのです。ちなみに、冒頭で紹介した某ゲームは所持金が最小通貨単位表示ですから(ちなみに何故かダカット表示で、ダカットは金貨相当、なので殆ど通貨破壊笑)例えば合計が5万であれば208ルーブル(或いは金貨)になります。合計の240分の1が基本的には通貨の枚数になるので、もし関係の方は参考までに覚えておくといいでしょう〜。
Posted by skywalker at 2016年08月21日 14:59
ちなみに、その某ゲームでは通貨交換(スワップ)という話も出ていましたが、基本的にあの時代の欧州列強の1通貨(つまり1金貨)あたりの価値はさほど変わりはなく、違いがあるとすれば中南米植民地の銀や北米の金、東アジアの銀・銅の流入などでそもそも貨幣の原材料がその国において安い場合であり、(実際17世紀のイングランドでは海外からの銀の流入などで500年前と比べて金貨:銀貨=1:12→1:20と大きく切り下げられている。また前後の歴史からするとヴァイキングへの献上品も関係性に含まれる)またその安さのギャップも結局は同一国においてその他産物のバランスなどで戻されると考えることが出来、何もかも安く輸入できる国などないと考えると結局は部分的に比率が違うだけ、という話になる。つまりは貴金属などの値段の相違で通貨スワップを考えればいいわけで、例えば卸(備蓄)売りの単価を造幣局の想定発行分だけ差し引いて交易所の買い取り価格と差額をつければ、通貨スワップとほぼまったく同じになる。要は金・銀・銅などプレイヤー間で取引していればいいわけで、いちいち無い物ねだりの通貨スワップなど導入しなくてもいいのである。ちなみに1ペニーあたりが1ダカット(金貨)になっているのは問題で、その辺は運営の配慮が無かったとしか思えない顛末である。
Posted by skywalker at 2016年08月21日 15:12
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